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  • 執筆者の写真Yanagisawa Shizuma

不思議の島の淡水ガニ@ミヤコサワガニ

 2023年の3月。宮古島を訪れました。宮古島に足を踏み入れるのはこれで4回目です。生き物探しもかなりの時間しているため、もう生き物ガイドができるくらいです。

 

 今回は宮古島に訪れるのが初めてである館長と一緒に訪れました。宮古島に来たらあれを見に行かなきゃでしょうということで、あの生き物を探しに行きました。

水辺で目を凝らしてみると・・・いました。


 ミヤコサワガニです。宮古島の名前を冠する宮古島固有種の淡水ガニで、沖縄県指定の天然記念物、種の保存法における第一種希少野生動植物種です。


 周囲を海に囲まれた宮古島に純淡水のミヤコサワガニが分布しているのはとても興味深いです。どのように宮古島に住むようになったのか、そして宮古島はどういった成り立ちをしているのかは様々な考察がされています(諸喜田ほか, 2006)。


 本種は生息地がわずかで、環境省のRDBでは絶滅危惧I類に評価されています。

 近年では国内外来種のヤエヤマイシガメによる被害なども懸念されています。


 今回の観察でも生息地を破壊しないのはもちろん、細心に注意を払いました。

わずかな生息地を壊さないように注意しましょう


 宮古島における地史のヒントを持った彼らが、これからも宮古島で生き続けられるよう願うばかりです。


引用文献

諸喜田茂充・成瀬 貫・藤田喜久, 2006. ミヤコサワガニの起源論. CANCER, 15: 1-7.



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