Yanagisawa Shizuma
ヒメサカガメゴキブリ(バットローチ)の臭腺
ゴキブリは外敵から身を護るために様々な能力や戦略を持っています。今回ご紹介するヒメサカガメゴキブリ(バットローチ)も身を護るためにユニークな能力を持っています。

彼らは外敵から襲われると、腹部の側面から黄色い腺を突出させます。これがとても臭く、魚が腐ったようなにおいがします。はじめてこの行動を見たとき、アゲハチョウの臭角を思い出しました。「ゴキブリも出せるのか!」と感動しました。

においを出して防御を行うゴキブリはほかにも多くいますが、人間にとってはいい匂いに感じたりと面白い部分です。
五感を使って感じるのは重要だと考えており、視覚以外の感覚を使って楽しめる展示やふれあいイベントなども行っています。このヒメサカガメゴキブリはそんなときに大活躍してくれるゴキブリです。特に♀は動きが鈍く子供でも容易に触ることができるので重宝しています。「臭いから嗅いでみてね」というとあまり触らなくなってしまいますが笑
繁殖も容易で、活躍してもらっています。