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  • 執筆者の写真Yanagisawa Shizuma

ヒメアカルリゴキブリの肛上板

 結構前の写真になりますが、ヒメアカルリゴキブリの肛上板を観察した際の写真が出てきました。顕微鏡にスマホを押し付けて撮った簡易的な写真なのであまり美しくはありませんが、ご紹介したいと思います。


 本種は以前Eucorydia. maxwelliと呼ばれていましたが、私が確認したところmaxwelliではないのでは?という結論になりました。

 こちらがヒメアカルリゴキブリEucorydia. sp.の肛上板です。「W」状の輪郭は丸っこく、尾肢は太く短いのがわかります。


 そしてこちらがEucorydia. maxwelliと思われる個体(Holotypeのゲニタリアを確認できていないが、標本写真や記載されている特徴はこちらの個体によく一致するためEucorydia. maxwelliとした)の肛上板です。「W」状の輪郭は中央の窪みがなだらかで、左右の端で最も出っ張ります。また、Eucorydia. sp. に比べて尾肢が長いのがわかります。


 このほかにも、ゲニタリアの違いなどが確認できました。また、体長も大きく違い、Eucorydia. sp. のほうが小さく、2倍ほどの差があるように見えます。


 このようなことから、当HPではヒメアカルリゴキブリはEucorydia. sp. として扱っています。ゲニタリアの写真もまたご紹介したいと思います。

 

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