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  • 執筆者の写真Yanagisawa Shizuma

トカゲのしっぽ切りをするカタツムリ@イッシキマイマイ

 八重山列島に生息するイワサキセダカヘビというヘビから逃れるために、体の一部を自切するカタツムリがいるというのを知ったのは、かたつむり展を企画する前の2017年のことでした。


 そのかたつむりの名前はイッシキマイマイ。石垣島、西表島に生息する黒っぽいかたつむりです。このイッシキマイマイはイワサキセダカヘビに軟体部を噛まれると、軟体部の一部を自切して切り離し、逃げると言います。そして切れた軟体部は再生するとのこと。

 こんなに面白いかたつむりがいたのか!いつか出会ってみたい!と期待していたところ、同年の3月に西表島にてあっさりと出会うことができました。


木に張り付くイッシキマイマイ

 その後も八重山に行くたびに多くの個体に出会い、何枚も写真を撮っています。

交接している場面にも遭遇した


 しかし、出会う個体はどの個体もしっかりと軟体部のある健康体。いやそれはそれでいいのですが、できれば軟体部が再生した個体を見てみたい。そう思っていました。

 それから数年後の2021年、ついに自切後の個体を見つけることができました。

自切した後に再生した軟体部を持つ個体

 軟体部の先が白っぽくなっ@ているのがわかるでしょうか。自切後に再生した場所がオリジナルの体色とは異なっているのです。

 ついに出会うことのできた自切個体。感動です。

 次は野外でイワサキセダカヘビとの攻防を目の当たりにしたいところです。


撮影地:石垣島・西表島

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