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  • Yanagisawa Shizuma

チビゴキブリ の産卵方法についての論文が出版されました

 2023年1月5日、九州大学修士課程の岡崎洸太郎氏、三重県の大北祥太朗氏と組んだ研究チームで徳島県・鹿児島県・沖縄県に分布するチビゴキブリAnaplectella ruficollis (Karny, 1915)の産卵方法を明らかにしました。この研究は日本土壌動物学会が発行する学会誌「Edaphologia」に掲載されました。

 今回の研究で解明されたチビゴキブリの産卵方法は、産みだした淡褐色の卵鞘を腹部末端で時計回りに 90°回転させた後、58~72 分かけて腹部に引き込み、2~11 日間抱卵した後、樹皮などの適した場所に産下し基材で隠すというものです。一度腹部に引き込んだ卵鞘を孵化よりもずっと前に産下する産卵方法は、ゴキブリ類ではじめて確認されました。卵鞘を回転させ、腹部に引き込むことから、卵胎生と密接な関係があることが考えられます。このような方法をとる種は現在まで本種しか知られておらず、同属の種がどのような産卵方法をとるのかはさらなる研究が必要です。


 また、卵鞘は隆起縁を中心に左右で形態が異なり、左側は凹み、右側は膨らんでいます。これはメスの腹部にしまう際に適した形状なのではないかと考えられます。


 今回の研究は野外で分解者や被捕食者として重要なゴキブリ類の産卵方法および生態解明を一歩進めました。


 今回、初めての生態についての論文ということでかなり手こずってしまいましたが、共著者のお二人の力もあり、どうにか形にすることができました。感謝しかありません。


 これからもちまちまと研究しつつ、ゴキブリのことを知っていけたらと思っています。


発表雑誌:Edaphologia

論文タイトル:A unique oviposition behavior and oothecal morphology in Anaplectella ruficollis

(Karny, 1915) (Blattodea: Blattellidae).

著者:Yanagisawa S., Okazaki K. & Ohgita S. (柳澤静磨・岡崎洸太郎・大北祥太朗)

出版:2023年1月5日

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