
Yanagisawa Shizuma
ゴキブリハンドブックにおけるゴキブリの白バック撮影
更新日:2022年9月16日
ゴキブリハンドブックでは、日本産のほとんどの種を生きた白バック写真で掲載しています。撮影にはさまざまなこだわりのようなものがあります。今回はそちらをご紹介します。

まず、ゴキブリは左の上翅が上にくるので、模様などがわかりやすいように左向きで撮影します。右向きの写真を反転してしまうと、翅が逆になるのでご注意を。
触角はいい感じの角度で、ピシッと前に伸びた状態がかっこいいです。足は全てが見えた状態にすると、しっかりと立っている風に撮影できます。
後肢にもピントが合うようにすると図鑑的にもバッチリです。そして最後、頭が見えるように撮影しています。冷凍や二酸化炭素で麻酔をかけてしまうと、前胸背板に頭が埋もれてしまうので、生き生きとした状態で撮影する必要があります。
このように、大きく4点にこだわって撮影を行いました。中には2〜3日かかって撮影した種もあります。
見えやすいように、カッコよく見えるようにと撮影しました。ぜひゴキブリたちの魅力を存分に楽しんでいただけたらと思います。